イラスト:ta_mama/文:MR004



2011年ガイ誕/ta_mama


「誕生日くらい・・・」

良く晴れた 元日 木の葉の里では お祭りムードでにぎわっている・・

「あ・・あれって ガイ先生じゃない?」

「そうですね 反対側から カカシ先生が来ましたよ・・」

「もしかして・・・いつもの対決? 」

「かもしれませんね・・・」

「ばかばかしい・・・」ぷいっと顔を背ける ネジを尻目に 

テンテンとリーは 見入っている・・

さて今回の対決は どちらかに軍配があがるのか・・・・






「おい!カカシよ・・今日は絶対に勝つぞ! 」

「あのねぇ〜・・ガイ・・・今日はやめようよ・・正月だし・・」

「なにを言うか! この日だからこそやるのだ! 勝負だ!」

「やめようよ・・って言っても聞かないか・・・・・」ため息混じりの カカシ

ガイは反対に やる気満々でいる・・勝負はなにが良いかと ぶつぶつ・・

「今日は 正月だしさ・・・ ガイ君・・・」

と言ってみるが ガイの奴は聞いてない・・・

〜そもそも今日は やめたいんですけど・・・ガイ君・・・〜

目で訴えるが こちらも効き目無し・・・

「おい!カカシ! 口寄せしてみるか!」

突然 ガイが 言い出す・・・

「え?口寄せ?」

「そうだ! お互いのだ!」

「なんで?」

「正月だから・・・・」

「勝負じゃないの?」

なにも言わないが 笑ってる・・・・

「やめようよ・・・」

「いやだ! 口寄せ!!!!」

ボワン!

カカシの制止を振り切り 

ガイは口寄せをする・・・・





「ガイ先生 なにか・・あ・・・口寄せしたみたいですね」

「まったく なにを考えて口寄せなんか・・・」

「バカな考えが浮かんだのだろう・・・」呆れてる ネジ

「カカシ先生も呆れてるみたいよ ネジ」

「だろうな・・・・」ため息混じりの ネジと テンテン

リーは テンテンとネジの会話をそっちのけで カカシとガイの勝負を観戦している




めんどくさそうに カカシも 口寄せをする・・・

「ガ〜イ君・・・なんで口寄せなのかなぁ〜・・・・」

「ん? わからんのか? カカシ?」

「分からないから聞いてるの・・・・」

「リー達が見ている・・・」

「分かってるけど・・・」

もやは 勝負というより 口寄せしてなにをするのか? まったくもって ガイの考えがわからないカカシであった


それでも カカシという奴は めんどくさいと 言いつつ ガイの誘いを断ろうなんて これっぽっちもないし  ガイもそのことを熟知してるからなおさら 始末が悪い 

とんでもない 幼なじみとういか くされ縁とでもいうか・・・

良くて ライバルでもある・・・・これで上忍? テンテンやネジがますます疑いをかける始末である

上忍の基準っていったい 何で決まるのか?

よくも 悪くても リーやテンテン ネジの師匠でもあるし

カカシに至っては 次期火影候補にも名を連ねてるほどである・・・

「なかなか対決しませんね・・・」

「なにやってんのよ・・」

「・・・・・」




「さて・・・場所を移動するかな・・・・ 」あたりを見渡す ガイ

「だったら 移動してからでも 口寄せすれば良かったんじゃないの?」

「なにを言うか・・・たまには この『亀三郎』の運動も兼ねてるのでな・・・」

「・・・・・」

「・・・・ガイ・・・おぬし・・・」パックンは呆れてる

「ガイ先生 そんな事まで考えてくださっていたのですか〜〜〜・・」

ガイと亀の抱擁・・・・・・

一方的に ガイが抱きしめてるのが正解だろう・・・

カカシとパックンは 顔を見合わせる・・・・

〜 契約者と 契約動物 は似たもの同士というのか・・・・〜

〜カカシと似てるのか・・・それもやだな・・・〜



「なにやってるの?  」

「なにやってるんでしょか? ガイ先生・・・」

「知るか・・・」



「ガイ君・・・そろそろ・・・・」

さすがに シビレをきらしたのか 

「おお そうだったな・・・・では 移動するぞ! 」

ガイは カカシをそっちのけに 歩き出す・・・


「あれ? 」

「移動し始めましたね・・・・」

「・・・・・・」


諦めムードの カカシも歩き出す・・・

いったいどこへ・・・・


リー達も 隠れて後を追いかける・・・

ネジは 行きたくないと だだをこねるが テンテンが手を引っ張ってるので 諦めざるえない

ガイは上機嫌である・・・その後を 『亀三郎』が・・・・

カカシがのらりくらり・・・・





15分か20分くらい 歩いた・・

着いた先は 木の葉の里の 外れ・・

「はぁはぁ・・・」

さすがに 『亀三郎』には きつい・・坂道 階段と・・

大きな甲羅をしょってるからだ・・・

「さて 着いたぞ・・・ カカシ! 」

「で?・・」

「・・・・・・」

ガイは 大きく 息を吸い込む・・・

「そこに隠れてるのは わかってるのだ! リー!テンテン!ネジ!!出てこい!」



「え? 」

「分かってたんですか?・・・」

「・・・・」


にやにやしてる 

カカシは 呆然とする・・パックンも同様に・・・・


草むらから リー、ネジ、テンテンが 出てきた・・・

「なんで分かってたのですか・・・?」リーは不思議そうに・・

テンテン ネジは 

〜そりゃわかるでしょ・リー  〜

「さて 全員そろった所で・・・ 今回の勝負をするぞ!」

「?」

「カカシよ! お前とは いつか カレーの早食い競争をしたいと思ってな・・・」

「・・・・・・・」

「たっぷりと 用意しておいたぞ!・・・」ガイの指さした方をみると 大きな寸胴が・・・1個だけではなかった・・・

「激辛?」

「いや・・・リー達も居ることだからな・・ 中辛にしておいた・・・」

「僕たちも?」どことなく リーは嬉しそうである・・げんなりする カカシ、テンテン&ネジ

『亀三郎』は お構いなしに のんびりくつろいでいる 

パックンはというと 

前足で 鼻をを押さえてる・・・・

「あのね・・・・今日は 正月だから カレーは・・ちょっと・・・」

「何をいうか! カカシ! 」

「あ・・そういえば・・・・」テンテンがポンと手を打った・・・

「ガイ先生! お誕生日おめでとうございます!」

思い出したように 

「先生!お誕生日でしたね おめでとうございます!」嬉しそうに リーが頭を下げた

カカシの肩をポンと ネジが叩く・・・・

「まぁ〜仕方がないか・・・・」

「じゃ・・ガイ こうしようよ・・・カレーの早食いじゃなくて その勝負は 夜にでもしないか?」

指で○を作り 口元に持っていく・・・

「カレーが良いのに・・・」ちょっと つまんなさそうにするが・・・

「ここでの勝負は やめだ!」

なんとも のんきというか ・・・・

でも カレーが食べたかったので それはそれれで 満足に違いなかった・・・


「誕生日くらい・・・・・激辛カレーが食いたい物だ・・・・・」

「って ガイ君・・・お前は いつも食してるんだろが!」

と・・・カカシから 空手チョップを受ける ガイであった・・・・

テンテン曰く・・・・

〜せめて 誕生日に ケーキ出しなさいよ〜〜!!!!!!!(怒)〜


ちゃんちゃん





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